何年かしたら南大隅町に帰ってきて、
お世話になった人に自分の手料理を振る舞いたい。
大阪へ修行に行く時に決心した想いを、礎として。
父は21歳の時に「しおかぜ」 という小さな食堂を始めました。そして、昭和53年に祖父が「イイ場所がある。ここで商売せんか。」と勧めてくれて、「味の大砲」の歴史が始まりました。
障子を開けば、錦江湾と開聞岳、岩場や松林が広がり、耳には波の音が届く、本当に「イイ場所」です(妻は満月の月明かりに照らされる開聞岳もオススメなようです)。
生まれも育ちも「味の大砲」である私は、幼い頃から両親の働く姿や、お客様と楽しく話す様子を見ていたためか、「自分も料理をして働きたい」と思っていました。父は苦労をさせたくないと、料理人にはなってほしくなかったようです。 しかし、父の創る料理を見て、味わってきた私は、自分の手と舌と頭を使い、自然の恵みを調和させ、創り出す一皿への憧れが消えることはありませんでした。
初めて作った料理で覚えているのは「魚のあんかけ」です。隣町にある漁港の堤防で釣った魚を持ち帰ったら、両親が出かけていていません。そこで「よし!僕が料理しよう!」と、父が料理をする姿を思い出しながら、見よう見まねで作りました。魚を唐揚げにして、野菜を切って、味付けして。味付けもコレとコレを入れれば、こんな味になる!といった感覚でしたが、なんとか食べられる一皿を創ることができました。
大阪に修行に出る時に「何年かしたら南大隅町に帰ってきて、お世話になった人に自分の手料理を振舞いたい。」と心に決めて、何があっても負けずに頑張ってきました。6年を過ぎた頃に、会社で開催された技術を競うコンテストで、「亮もそろそろ帰ってこないか?」とポツリと言う父の姿を見て、帰る決心をしました。その後は父の元で2代目として修業に励みました。
帰ってきて改めて思うことは、生まれ育った南大隅町が大好きだということ。小さい時から「りょうちゃん」と可愛がってくださり、今もなお支えてくださる皆様への感謝の
気持ちでいっぱいだということです。
皆様に「恩返し」というと、そこまで大きいものではないかもしれませんが、自分が持てる技とアイディアと想いで少しでもお返しできるよう、家族と一緒に、いつも心からの笑顔でおもてなししていきたいです。
私は、ひとりひとりのお客様に心づかいができるよう、料理も一品、一品、目が行き届くよう、
家族で できる範囲で 心ある おもてなしできるのが一番だと思っています。
父から受け継いだ「味の大砲」が、これからも、地元の方に愛されるお店でありつづけるために、変わらないもの・変えていくものをしっかりと見極め精進して参りますので、見守っていただけるとありがたいです。
店舗名 | いそりょうり あじのたいほう 磯料理 味の大砲 |
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所在地 | 〒893-2505 鹿児島県 肝属郡 南大隅町 根占 辺田 614−3 (地図) |
電話番号 | 0994-24-4136 |
代表 | かみぞの りょう 神園 亮 |
駐車場 | 10台(観光バスも停められます) |
大砲号 |
下記条件を全て満たすと大砲号での送迎も可能です。
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営業時間 |
昼 午前11時30分〜午後14時(ラストオーダー午後13時30分) 夜 午後5時30分 ~午後10時(ラストオーダー午後8時) ※夜は完全予約制 |
定休日 | 月曜日 ( その他、仕出し等でお休みすることもあります。 ) |